熱成長酸化物の形態制御による遮熱コーティングの耐はく離特性改善

摘要

日本においては2011年の東日本大震災以降，火力発電への依存度が高く，2015年においては約85%を占めている．火力発電は他の発電方法と比較して，発電量に対する二酸化炭素排出量が多いため，高効率化による二酸化炭素排出量の大幅な抑制が急務の課題となっている．ガスタービン火力発電の高効率化にはタービン入口温度の向上が有効であるが，動翼等の高温部品は耐用温度に近づくため，遮熱コーティング（Thermal Barrier Coating）適用による基材温度上昇の抑制が必要不可欠となっている．