放送素材の利活用のための可視化手法

摘要

放送局は、過去の番組制作のために取材してきた膨大な映像やテキストなどのリソースを保有している。これらは貴重な一次資料であり、取材から長い年月が経過してからも頻繁に利用される場合も多い。一方で、その量が膨大であることから、リソースそのものを俯瞰して分析したりするのは難しかった。これらのリソースを分析し、活用することで、番組制作の効率化や、従来とは異なる視点からの番組制作に結び付けられる可能性があることから、分析技術への要望が高くなっている。放送素材の一つであるニュース記事の可視化手法は、自己組織化マップを用いた視覚化手法[1]や、lanes metaphor による可視化手法[2]など多くの研究がなされている。しかし、多くの場合は番組制作者が使用することは想定していなかった。