金属摩擦表面における鎖状潤滑剤分子の微視的な動的構造変化の「その場」観察 -（第3報） 潤滑剤分子の構造変化に与える摩擦材の影響

摘要

しかし、構築した装置系では、摩擦材の背面から赤外光を入射させ、摩擦界面で全反射させる必要があることから、摩擦材料の一方は赤外を透過可能なゲルマニウムに限定されるという問題点があり、一般的な摩擦材である鉄やアルミとの摩擦現象の相違が懸念される。今回、この問題点を解消するため、ゲルマニウムの表面に鉄の薄膜を成膜し、鉄とアルミの界面での摩擦中のその場観察を行った。