回復の可能性を最大化する「TOTAL レジリエンス」

摘要

レジリエント建築について多様な回復性，「Totalレジリエンス」という考え方に基づき，様々な事例や技術を紹介したが，昨今はゲリラ豪雨，夏季の異常なまでの猛暑といった日常の大きな変化やコロナウィルス，今後発生が危惧される南海トラフ巨大地震といった想定外の災害に対して例え被災したとしても，その復旧は経済や社会ニーズの変化に伴い，回復の道筋はーつではなく多様化した道筋のなかから選択されていくものと考えられる。それらを実現させていくためには，建築·構造·設備ぞれぞれの視点をトータルで検討·計画していくことが重要であるといえよう。