パッシブタウンにおける集合住宅の省エネルギー性?住環境の研究 (第13報）住宅の昼光照明環境年間評価指標の検討

摘要

昼光照明は住宅建築物の室内明るさを確保するものとして元来欠かせないものであるか、20世紀に入り人工照明が普及し昼光に頼らなレ、照明環境の構築も可能になつた。しかし、近年では省エネルギー、さらには健康性?性の観点から改めて昼光照明の役割が見直されつつある。昼光環境に関わる指標として、水平面照度の年間評価を行つSpatial Daylight Autonomy (sDA)とAnnual Sunlight Exposure (ASE)等が提案され、北米の環境性能評価システムLEEDや人間の健康性に注目したWELL認証でも使われるようになった。しかしこれらの指標は主としてオフィス執務空間等を對象として作成されているため住宅の昼光照明環境評価にはそのままでは適用できず、さらに健康?快適性を考慮する際に重要となる眼前の光の強さに対応した指標にはなっていない。BIMによる設計が普及しつつある現在、集合住宅をとした簡易な昼光照明環境評価方法の提案、昼光照明を適切に利用できる開口部設計指標の作成が強く求められている。