曲線ホームへの隙間転落検知システム実用化

摘要

ホーム上における安全対策として、各鉄道事業者において、様々な安全対策が実施されている。西武鉄道株式会社(以下、西武鉄道)では、お客さまが乗降中に電車車両（以下、車両）と曲線ホームの隙間に転落された際、確実にお客さまを発見し、お客さまの安全が確保されるまで列車を出発させないシステムづくりを目指している。オムロン ソーシアルソリューションズ株式会社（以下、オムロン）では、車両と曲線ホームの隙間が開いている駅への安全対策として、強みであるセンシング＆コントロール技術を活用した「ホーム隙間転落検知システム」（以下、システム）を開発した。今回、性能実験、運用実験を経て実用化し、西武鉄道新宿線新井薬師前駅にシステムを導入したため、本稿にて紹介する。