地方都市中心部の無信号横断歩道における歩行者優先の実態

摘要

日本自動車連盟（JAF）が2017 年夏に行った全国の各都道府県2 箇所ずつ計94 箇所の無信号横断歩道において，車両10,251 台を対象に調査した一時停止率の平均は8.5%であるが，本研究で得られた結果はそれらより僅かに高くなった．ただいずれにせよ，都市中心部においてさえ歩行者優先はほとhど実行されておらず，車優先であることがあらためて示された．歩行者に優しい交通環境への改善に向けて，歩行者およびドライバーの意識と交通行動実態との関係を探る必要がある．