渋谷川?古川における治水?利水?親水整備の歴史的変遷と沿川景観について

摘要

現在，首都圏の都市河川沿川は建物が隣接するような形で立ち並び，独特の沿川景観が形成されている．本研究は，このように極端に都市化された河川空間の今後の整備基本計画や構想を検討する際の一助とすることを研究の背景とし，これまでの河川整備の歴史的変遷を調べた．研究手法としては，ニュータウンにおける水辺設計に関する研究などと同様に，河川を治水?利水?親水の機能に分けて変遷を調べ，これらに強く関係する水害と都市開発も併せて整理することで，現在の沿川景観の成り立ちを考察した．資料として文献?地図資料を用い，ヒアリング調査を実施した．