まちづくり事業における全蓋式アーケード商店街の位置付けの調査と考察: 東京都木造住宅密集地域整備事業?市街地再開発事業?地区計画を対象として

摘要

筆者の所属する研究室では２００８年より東京都２３区 と武蔵野市に位置する全蓋式アーケード商店街（以下アー ケード商店街）を対象とした研究を行ってきた。その中で 東京都２３区内のアーケード商店街は近辺に木造住宅の密 集地域が隣接している事例が多く、大多数が鉄道駅を起点 としていることが分かっている。ー方近年の傾向として駅 前再開発事業が行われている現状から、アーケード商店街 への影響が予想される。これらの事業は防災性の向上への 比重は重いが敷地を単体としてとらえており、都市におい て特徴的であり連続性を持つアーケード空間を重要視して いないように思われる。