東日本大震災復興都市モデル計画

摘要

提案と各行政の復興プランの総合的な比較を表-1に示し、当提案の3つ特徴を明らかとした。第ーは「早期復興」に繋がる提案である。平地部を嵩上しないことは既存インフラがそのまま使えコストおよびェ期が圧縮できる。また、斜面地住居群は高台移転に比べ土地利用計画の変更が少ない。第二は「防御する」というリスクマネジメントの考え方を変えたことである。レベル2の津波（1回/1000年）時は提案した防災ネットワーク（500m·5分以内）で「逃げ切る」「かわす」という考え方を具現ィヒした。第三は、地場産業、水産業の地域の生産活動性を重視した。具体的に沿岸部と内陸部の空間的連続性が強く図れる「防災ブリッジ」の提案で、水産業の活動 に支障が少ない。また、防災ブリッジ、それに繋がる「防災コリドール」は日常時のユニバーサルデザインのインフラともなり高齢化社会にも対応した提案である。今後も被災地および他地域に対して提案を継続する。