Mobile Mapping データにおける大規模三次元点群からの道路周辺地物の認識（第9報）点群分布に基づく空中架線の特徴量抽出

摘要

日本において，電線や通信線などの架空線は，地中化が進hでおらず，国土交通省による 2011 年度末の調査では全国で無電柱化率は 15% となっている．架空線は経年により，他の架空線や地表面までの距離が変化するため，定期的な管理が求められているが，現在の架空線の管理手法は主に 1 本ごとに，検測棹を用いて計測されているが，この方法では管理に多大な時間がかかってしまうという課題がある．一方，MMS に搭載されているレーザスキャナの性能向上に伴い，架空線の高密度な計測が安定的に可能になってきている．