工具経路生成時間短縮法の開発－3Dモデルの簡略化

摘要

本研究ではCAM上の表現方法に注目した．3Dモデルを構成する自由曲面はNURBSなどのパラメトリックな幾何表現が用いられる．複雑な自由曲面は階数が大きく，コントロールポイント数が多いので幾何計算にかかる計算時間は長くなってしまう．図1はコントロールポイント72点で構成された1枚のNURBS 曲面に対して干渉検出を100回繰り返し，階数を変化させた時の計算時間を示しており，階数が大きくなると干渉検出にかかる計算時間が長くなることがわかる．（CPU: Intel Core i5-3570，メモリ:8Gbyte，OS: Windows 7 Professiona1 64 bit，CAMカーネル:Kodatuno，CPUのコアは1つ使用した）そこで本報では，投影法と呼ぶ，コントロールポイントを操作し，設計形状の特徴を維持する3Dモデル簡略化方法を提案，実装し，有効性を確認したので報告する．