拡散界面モデルに基づく二相流計算法の表面張力流れ問題への適用

摘要

様々な理工学分野で開発·普及が進むマイクロスケールの流体機器·デバイスを用途毎に最適化するには，室内実験とともに数値解析による，微細な流路や流体容器の内部の流体現象の理解と予測が必要不可欠である．そこで我々は，マイクロ二相流体デバイスの開発に適した数値流体力学（CFD）計算法の開発を目的として，拡散界面モデル（Diffuse-Interface Model, DIM）を導入する界面追跡法の適用性を検討している．本報では，DIMとその二相流計算法を概説し，固体表面の濡れ性と表面張力が顕著な空気-水系相当の非圧縮·粘性二相流問題への適用結果について述べる．