阪急電鉄の信号設備における小動物対策の検討と検証

摘要

当社において昨年度末に信号設備の点検を行った際、信号器框内で軌道回路用の配線がネズミにかじられているのを発見した。幸いにも配線の断線には至っておらず列車運行に影響は無かったものの、これまで行ってきた防鼠ブラシや粘着シート、殺鼠剤などの対策が十分ではなく、同様の被害が発生すれば列車運行に重大な支障をきたすことが懸念された。このため、沿線の器框についてネズミの侵入痕跡(ラットサイン)がある箇所の調査を行い、痕跡が見られる箇所に各種対策を講じ、有効性の検証を行った。