減速機オイルフラッシング装置のポンプ故障低減

摘要

JR 四国多度津工場は、JR 四国で唯一の車両の全般・重要部・臨時検査や改造工事等を施工する工場であり、400 台超の車両検修用機械設備を保有している。これらの設備は専門性が高いものが多く、使用不能になった場合、他の設備では代替できないものも存在する。このような設備の故障は検査工程の遅延につながり、場合によっては、出場予定日に列車が出場できないという事態を招く。これは、安定した輸送の提供を使命とする鉄道事業者において回避したい事態である。また、これらの設備は設計や部品も独自のものである場合が多く、導入費用だけでなく修理費用も高額となるものも多い。したがって、これらの設備の故障率を低減させることは、円滑な業務遂行による安定した輸送の提供と修繕費抑制の両方の観点から、非常に重要である。