信号配電盤の過負荷電流監視方法

摘要

信号の設備は、列車の安全運行に直結しているため、設備が故障となると列車の輸送に大きな支障 をきたします。そこで、設備故障·ケープル不良等の、前兆をつかみ処置できるよう、各負荷機器の電流値の変化 に着目し監視·警報する方法を考案し、試行導入した。信号装置の構成する大まかな要素として、制御装置（連動装置等）·端末設備（信号機等）·信号 ケーブル（制御装置～端末設備の接続等）に分類できる。この中の制御装置は近年電子化が進み多重 系となっているが、端末設備·信号ケーブルは1重系のためどの部分が故障しても、列車の運行に支 障する。また、電源の供給及び条件の結合に用いている「ケーブル」は、現在接地自動検出器のみで 常時監視を行なっている。さらに、端末設備•信号ケープルの故障は、ほとhどの場合が、全交換と なるため復旧時間とコス卜的な問題性を持っている。