MU レーダー（中層超高層大気観測用大型レーダー)

摘要

京都大学超高層電波研究センター(現生存圏研究所)と三菱電機株式会社は1984年、二次元アクティブフェーズドアレーアンテナシステムを用いた世界初の中層·超高層大気観測用大型レーダーであるMUレーダーを開発した。これにより連続的で柔軟な大気観測が可能となり、大気科学、レーダー技術の発展に大きく貢献した。MUレーダーの全景、アンテナ近景、諸元を図1、図2、表1に示す。2018年、MUレーダーは第11回でhきの礎の顕彰を受けた。本稿では、MUレーダーの構想、開発、類似システムとの関係·影響、技術的·社会的な意義等を述べる。