OFケーブル中の銅化合物の堆積に関する考察

摘要

課電劣化メカニズムによる銅化合物の堆積について，油中銅化合物の濃度が低濃度でも年月をかけ堆積する仕組みを提案した。絶縁油の流れによる粘性抗力と誘電泳動力の比較により堆積箇所を解析した。堆積した銅化合物が電界を変化させ誘電泳動力が対向する場所が変わり，堆積箇所が変化し拡大する様子を示すことができた。解析では酸化スラッジなどの比誘電率が低いと考えられるものでも堆積箇所を拡大するがその範囲は比較的狭く，硫化銅など導電率が高いものは電界方向に堆積箇所を拡大する傾向であつた。実機の解体から推測できる劣化様相を説明できるモデノレと考えられる。