電解水噴霧によるインテリァ脱着臭の消臭効果

摘要

酸化性物質を含む電解水（弱アルカリ性、オゾン）を近飽和空気として室内供給する消臭システムを検討した。食塩水を電解し生成する弱アルカリ性電解水（遊離残留塩素13mg/l、塩素酸2.3mg/l）又は、水道水を電解し生成するォゾン電解水（塩素酸3.9mg/l、ォゾン水1.8mg/l）を約0.003ppmの低濃度メチルメルカプタン（CH_3SH）が漂う試験チヤンバに供給した。弱アル力リ性電解水供給は、揮発する微かな塩素酸臭の変調効果により換気を上回る臭気濃度低減であったが、脱着臭抑制にはさらに高濃度化が必要である。オゾン電解水供給はオゾン臭付加により換気と同等の臭気濃度低減に留まったがCH_3SH分解により脱着臭を抑制し臭質改善が図れた。CH_3SH分解反応は、CH_3SH→CH_3OH→HCHO→HCOOHの徑路で進むことが示唆される。