特定外来種オオバナミズキンバイの侵入前後の琵琶湖岸抽水植物群落内の植生構造

摘要

琵琶湖北湖西岸の針江地区において、2017年にオオバナミズキンバイが出現した範囲における植生遷移を調查した結果、2016年から2017年にかけて、植物の確認種数が50種から20種に減少しており、種の重みづけによる植物多様性の評価E_sは29点から-10点に減少したことが分かつた。貴重種は5種から2種、在来種は35種から8種に減少した一方で、外来種は10種のまま推移していることから、本種は貴重種を含む在来種の生育は阻害するが、他の外来種とはあまり競合しない可能性が示唆された。本研究は、（独）環境再生保全機構の環境研究総合推進費（4-1801)により実施された。ここに謝意を表します。