次世代地上放送暫定仕様の信号帯域幅拡張に関する検討

摘要

NHKでは，地上波によるスーパーハイビジョン（SHV)放送の実現に向けて，次世代地上放送方式の 暫定仕様を検討している.暫定仕様は，伝送容量を拡大するために現行方式であるISDB-T (Integrated Services Digital Broadcasting-Terrestrial)の信号帯域幅の5.57MHzから5.83MHzに拡張している.信号帯域幅を拡張した信号波を， 地上テレビジョン放送が使用しているUHF帯で送信するためには，既存の地上テレビジョン放送の受信への干渉の 影響を与えないことが必須である.そこで，複数の地上テレビジョン放送の受信機を用いて，拡張された信号帯域 幅の信号波から地上テレビジョン放送の受信への干渉の影響の許容限を確認したので，その結果を報告する.