シードフリーファラデー形MHD発電機の発電特性の数値解析

摘要

シードフリーファラデー形MHD発電機における発電特性の人口電離度及び作動流体依存性(アルゴン，キセノン)を2次元非定常数値解析により検討した。 (1)入口電離度の増加とともに電気伝導度が増加し，ホールパラメータが抑制されることにより発電出力は増加する。過度の入口電離度では予備電離に必要な電力が大きくなること，および発電機流入直後のジュール加熱不足よる電子温度の低下から電離度が低下することに起因して十分な発電出力が得られないことの両者により予備電離電力を考慮した実効的なエンタルピー抽出率は低下する。ただし，高入口電離度においては電離不安定が抑制されプラズマは均一な構造となる。