時系列献立計画問題における順序パターン評価関数の提案

摘要

時系列献立計画問題は，長期に渡り連続して料理を提供することで発生する問題に着目した最適化問題である．従来研究は，主に自宅での個人を対象とした一食ないし短期間の献立計画の最適化に着目している．一方，学校や保育所などの機関は，幼児や児童へ長期に渡り連続した日々の昼食を提供する．食事への飽きや旬の食材の利用など食育を考慮し，特徴の異なる多様な料理を提供することが求められる．しかしながら，多くの機関において，料理の決定は個々の栄養士の意思決定に依存し，カロリーや栄養素量は国が推奨する基準を満たすものの，同じような味付け，食材，調理法など特徴の近い料理が連続して提供される問題がある．