エポキシ／酸化チタンナノコンポジット内部のボイド放電による課電寿命特性

摘要

固体絶縁物を劣化させる部分放電進展には、（a）固体内部の密閉ボイドを基点とする部分放電進展、（b）固体内部金属先端の高電界部で発生したトリーを基点とする部分放電進展、（c）電極端部の開放空間における部分放電進展の3 種類がある。本報告では、これまで報告例(1)の少ない（a）による劣化に対するナノコンポジットの適用効果を検討した。特に、エポキシ／酸化チタンナノコンポジット内部のボイド放電に対する耐性を明らかにするため、課電寿命を評価した。