サーバ負荷分散におけるOpenFlow を用いた省電力法

摘要

サーバ資源の消費電力の削減が課題となっている.サーバ負荷分散法において, サービスの要求に比べて余剰なサーバを待機させることで省電力を行う手法がある[1]. ただし, DNS (Domain Name System) を用いた負荷分散法ではDNS キャッシュがあるので, サーバの待機を迅速に行うことが困難である. そのため簡単に省電力を実現することができない. 本研究はDNS を用いた負荷分散法を改善し, 省電力を実現する. 具体的には, 待機対象のサーバへの要求をOpenFlow の機能を用いて別のサーバへ転送して早期の待機と省電力を実現する. OpenFlow を用いた要求の転送はスイッチを集中的に管理し, 柔軟に経路変更を行える点で優れている. 本論文では提案手法を説明した後に, 実トラヒックデータを用いてその有効性を検証した結果を報告する.