原料間歇供給/変調型誘導熱プラズマ併用法を用いたSi/Cナノ粒子の一段的大量生成の試み

摘要

リチウムイオン電池（LIB)は電気自動車，蓄電システ ムへ応用する上で更なる大容量化が望まれている。LIBの 新規負極材料として，シリコン（Si)が注目されている。 Siの理論容量は4.2 Ah/gとされており，現行の黒鉛負極 の理論容量0.37 Ah/gと比較すると非常に大きい。しか し，充放電を繰り返すと，激しい膨張•収縮により負極構造 が破壊され，容量が著しく劣化するという問題がある。この問題に対し，ナノサイズ化したSiを用いることで，負極 構造の体積変化を抑制し，容量劣化が抑えられることがわ かっている。しかし，Siナノ粒子は導電率が低いため，LIB へ応用するには導電率を向上させる必要がある。Siナノ粒 子の導電率を向上させるために，Siナノ粒子の表面に黒紛 を担持させたSi/Cナノ粒子がある。一般的にSi/Cナノ粒 子は多段的に生成され，大量生成が難しいとされる。