過渡特性改善のための比例•積分ゲイン可変方式DC-DCコンバータについて

摘要

情報通信用電源システムにおいて，通信機能を持たせてエネルギーマネジメントを行うなど様々な機能を電源に付加するためにはディジタル制御電源が有効である.そこで，著者らはこれまでにディジタル制御の特徴を活かし，優れた応答性や安定性を示すゲイン可変方式DC-DCコンパータを報告してきた.本稿では，これまでに報告を行ってきた2つのゲイン可変方式を組み合わせることにより，従来の制御ゲイン固定方式に比べて1/10以下の出力キャパシタンスを用いて安定性を確保しつつ，出力電圧のアンダーシュートを50%以上改善することができたので報告する.