画像解析を用いた星空観測の適時情報通知システムの開発

摘要

博物館や図書館を始めとする文化的施設では様々なデータの一般公開が行われている。近年ではこれらのデータをオープンデータとして公開するケースもある。オープンデータとはデータの二次利用や再配布を容認し、機械判読可能な形式でのデータ公開を推奨するデータの公開方式の事である。例えば、国会国立図書館では「近代デジタルライブラリー」を開設し著作権が失効した書籍を中心とした資料のデジタルスキャン画像を公開している。こうして公開されたデータはただ公開されるだけでなく、専用に開発された「近デジリーダー」と呼ばれるアプリケーションによって二次利用されており、スマートフォンから簡単に読むことができる[1]。これはデータが公開だけでなく活用もなされている一例であるが、実際にはデータの公開のみにとどまってしまう事例も多く、公開したデータが活用されていないというケースも少なからず存在する。