3次元地中レーダ計測と西都原古墳群での実例

摘要

高精度な位置情報計測と同期したレーダデータの取得を行い，信号処理により地中レーダ(GPR)を利用した高精度な3次元イメージングを行う手法について説明する。平坦でない地表面での計測には，地中レーダのアンテナをレーザ測量器を利用した高精度3次元位置計測法で追跡し，計測データの位置を内挿によって格子状に戻す。その上で，3次元イメージ再構成を行うことで高精度なイメージングが可能となった。本手法を宮崎県西都原古墳群の地下式墓地に適用し，地下3m程度の構造を精密に再現できることを示す。