Maxwell-Schroedinger方程式混合数値解析 による電子状態制御シミュレーション: 新規光制御パルス設計法に基づくスイッチング動作の検証

摘要

本稿では近年著者らが提案した新規光制御パルス設計法を用い，細管内に拘束された単一電子の基底状態ならびに第1励起状態間に対する光スィツチング動作の検証を行つた。スイッチング動作の行う際でも光と電子間の相互作用は強く，その影響を無視する従来法にて設計したパルスでは，安定した制御が行えないことを確認した。一方，Maxwell-Schroedinger方程式に基づく提案法であれば，安定した制御が行えるパルスが設計可能であることを示した。また，検証したスイッチング系は，超高速演算ならびに量子状態非破壊検査への応用が期待出来る傾向を示した。