Carlo Scarpa研究2008: Banca Poporare di Veronaのファサードにみる設計意図とその反映

摘要

スカルパのデザインにはいつも多義性が存在する。①スカルパは常に自己を客観化し、レイヤーを重ねていくようにスタディを重ねていつたということ。つまり自己の計画でさえ所与と捉え、思考に厚みを与えていったというプロセス②全く異なる次元の問題に対峙し、またその解決は要素を分節することでおこない、そしてその本来異なる次元にある要素の統合を、上記にて「細部＝ディティール」が担っているということを例証した。