肌表面の光散乱解析法の精度評価：波動光学を用いた各種幾何光学手法の比較

摘要

従来, 皮膚表面からの光反射は幾何光学理論が用いられていたが，皮膚は波長程度の微細な構造を持っているため，幾何光学理論では十分な解析精度が得られない可能性がある．我々は，波動光学理論を用いて肌の反射特性の解析を行っている．この理論は幾何光学理論より精度が高いことから，幾何光学理論の精度検証に用いることが可能となる．そこで本研究では，凹凸を持つ皮膚表面からの光の反射特性を複数の幾何光学理論で解析し，波動光学理論での結果と比較検討する．