既存建築活用型高齢者通所介護施設の運営方法と利用状況: 山口県の事例分析

摘要

既存施設を活用した施設では分離室を有する施設が多く、午睡又は昼食を別室で確保する傾向にあり、2 室の分離室を持つ場合はリハビリも別室で確保する傾向にある。また、畳は全施設で午睡に使用され、8 施設中6 施設が独立したコーナーを設けていることから独立した午睡場所の確保が求められていることが伺える。既存施設は平面構成や施設規模が多様であり、施設規模が大きい場合は併設施設による影響も大きいと考えられる。今回は平面型とコーナー配置の関係分析にとどまっており、対象施設が8 施設と少なく、規模も多様であったことから今後は施設数を増やし、使われ方調査結果も含めた詳細な分析が必要である。