大断面デッキプレートを用いたデッキ合成スラブにおける大梁上ひび割れの抑制効果に関する研究 その２

摘要

本試験により下記に示す知見を得た.1. すべての試験体でひび割れ発生時の引張応力度cσt≧0.62√fc であるため,従来用いられている検定値(=0.62√Fc) でひび割れの発生を評価することができる.また,式2 および図6～9 の荷重-スパン関係により,設計荷重,スパンから,ひび割れ幅を推測することができる.2. 追加補強筋量を増やすほどひび割れ幅の抑制効果は高まり,”高性能”なデッキ合成スラブとなる.3. 大断面デッキプレート(H=120mm)において,長期設計範囲でのひび割れの抑制には,追加補強筋D10@100 が有効であり,w=0.2mm ではスパン2,500mm 以下,w=0.3mm ではスパン2,850mm 以下が望ましい.