心柱に制振工法を用いた伝統的木造五重塔の地震時挙動: 2016年4月14日 熊本地震による観測記録

摘要

応答変位の比較から、解析モデルの妥当性が確認できた。熊本地震の観測波を用いた地震応答解析によって、心柱頂部に約8%の変位低減が見られた。このことから、本研究の制振デバイスにおいて一定の制振効果が得られることが分かった。今後も地震観測を継続し、制振デバイスによる心柱の応答変位制御効果の検証を行っていく予定である。