社寺建築物における礎石建ち板壁構面の繰り返し載荷実験その１ 鉛直軸力を受ける短い柱を用いた板壁構面の実験

摘要

本研究では短い柱を用いた礎石建ち板壁構面に鉛直軸力を作用させながら繰り返し載荷実験を実施した。大変形時に板壁の圧縮抵抗による柱脚の滑り、貫の引き抜けを確認した。このように板壁が柱を左右に押し広げることで、板壁の圧縮抵抗力が十分に発揮できないことを確認した。また、板壁構面に作用させる軸力の違いによって、柱脚の滑り量や柱の傾斜復元力特性に差が見られることを確認した。