住まいの温熱環境の満足度と家事行動の実態: 夏季における住まいの満足度調査 その2

摘要

前稿では夏季の暮らしの実態や睡眠の質について明らかにした。本稿においては、夏季の温熱環境と家事行動や意識の関係について明らかにした。①温熱環境が優れた住まいほど、夏の家事行動を無理なくおこなえそうであること。②いままで生活習慣として行っていた窓開け行為や天日干しなどが自然に家事を楽にする新しい生活行動・家事行動に変化している兆しがあること。③特に女性にとって家事におけるあらたな生活価値がありそうでなことが明らかになった。今後は冬季の調査を実施し、生活・家事行動、暮らしの質についてさらに研究を進めていく予定である。