高圧噴射撹拌工法の低排泥化に関する研究（その１）室内調合試験結果

摘要

2011 年の東北地方太平洋沖地震を契機に、近年BCP 対応として建築分野において高圧噴射撹拌工法の適用事例1),2)が増えている。高圧噴射撹拌工法は品質管理が難しいことやコストが高いことが課題であるため、筆者らはこれまで建築工事への適用へ向けて品質管理手法の構築3)やコスト削減のための合理化方策の検討4)を行ってきた。一方で機械撹拌に比べ排泥量が多く都市部では敷地条件、地方では処理施設の面から排泥の搬出量に制限が生じる場合もあり、排泥量削減の重要性は高い。しかし高圧噴射撹拌工法に対して低排泥化の研究5)は少ない。そこで、低注入率による排泥量削減の実現可能性を検討した。