複数層レイヤーの重ね合わせマップの作成: 建物被害率注意度と要援護者分布の重ね合わせ

摘要

本研究は、大地震発生後の人的被害を最小限にとどめるための対策として①要援護者分布図と②地域別建物被害注意度マップを作成し、それらを重ね合わせた複数層の重ね合わせマップを作成することが目的である。①単独での避難に不安のある要援護者の居住地域を可視化した要援護者分布と、②南海トラフ地震発生時の建物被害シミュレーションを行い、その結果から危険度の高い地域を可視化した地域別建物被害注意度マップを重ね合わせることで、効率的な避難行動や救助活動を促進するための複数層の重ね合わせマップを作成することが目的である。