785N/mm~2ffi 級高強度鉄筋をせh断補強筋に用いた鉄筋コンクリート柱部材の破壊性状と損傷度評価 （その1：せh断補強筋の引抜試験時の定着性能）

摘要

本研究では，785N/mm~2ffi 級高強度鉄筋をせh断補強筋に使用する際のフック部の定着性能を785N/mm~2ffi および25Feを目標強度として評価した。以下に得られた知見を示す。1) 高強度コンクリートを使用することで引抜強度が十分に発揮できることを確認した。2) 目標強度を満たさなかった理由として，コンクリート強度が低く，鉄筋の強度が発揮される前にひび割れが生じたことが原因であると考えられる。3) スラブ付きの試験体ではスラブの無い試験体よりも高い強度が確認された。4) 余長に起因すると思われる有意な引抜強度の差異は見られなかった。