アキシャノレギャップモータのスロットコンビネーションが諸特性に及ぼす影響

摘要

本稿では、ロータの極数を16極に固定したアキシャルギャップモータのコイルのスロット数を24,18,12スロットとし、各スロットコンビネーションの諸特性を三次元有限要素法を用いた磁界解析により評価した。さらに、各スロットコンビネーションにおける最適な運転条件を明らかにした。その結果、以下の知見を得た。·ロータの極数とステータのスロット数が近づいたため、トルクリプノレは、18スロットモデルが最も小さいことがわかる。これはロータの極数とステータのスロット数が近づぃたことによって、回転時における磁路の磁気抵抗の変化が小さくなったからである。·24スロットモデルは運転条件を変更しても効率のばらつきが少ないことがわかる。·24スロットモデルでは、回転速度1500min~(-1)で電流値31.42A_(rms)のときが、18スロットモデルでは、回転速度750min~(-1)で電流値20.95A_(rms)のときが、12スロットモデルでは、回転速度500min~(-1)で電流値15.71A_(rms)のときが、それぞれ高効率であるといえる。·3つのモデルを比較すると、24スロットモデルは、全体的に効率が高く、18スロットモデルは、トルクリプルが小さい。また、12スロットモデルは、他の2つのモデルと比較して、秀でるものがないといえる。