位相シフトインコヒーレントホログラフィーの再生像品質の評価

摘要

インコヒーレントホログラフィーは，太陽光や蛍光，発光ダイオード等，空間的にインコヒーレントな光源を用いて干渉縞を記録することができる.これまで，我々は高速な位相検出を実現することを目的として，インコヒーレントホログラフィーに適用可能な単一露光位相シフト法を提案してきた.本手法では，位相シフト量が異なる4枚の干渉縞を並列に生成し，これらを一括に記録する.今回，高精度な位相検出の実現に向けて，提案した単一記録位相シフト法において適切なホログラムの記録枚数を検討する指針を得ることを目的とし，位相シフト法における位相ステップ数と再生像品質の関係を実験により調査した結果を述べる.