山梨県市町村総合事務組合立一般廃棄物最終処分場におけるビオトープ整備

摘要

山梨県市町村総合事務組合立一般廃棄物最終処分場（かいのくにエコパーク）は山梨県笛吹市境川町寺尾に位置し，埋立規模は面積28,570ｍ2，容量302,000ｍ3の管理型（オープン型）処分場である．処分場整備事業は，隣接するゴミ処理施設と地域振興施設の3事業を合わせた山梨県の環境影響評価手続きを経て，2014年10月に着工し2018年11月に竣工した．事業に係る環境影響評価手続きでは，補正評価書（2012年6月）にビオトープを整備することが掲げられており，また環境影響評価の中間報告書手続き（2017年3月～6月，山梨県環境影響評価等技術審議会で環境保全措置の実施状況報告を審議）で，「ビオトープ設置について，対象とする動植物の種類，内容，目標等を計画段階で十分に検討し，計画・設計にあたっては当地の水辺環境の特性を活かした，生物多様性が高い内容とすること．」といった知事意見が付された．そこでビオトープ計画を見直して修正し，2018年6月～8月，事業区域内の2箇所においてビオトープを整備した．