廃棄物処分場浸出水中のPOPsの分析手法の構築及び実態把握 〜その1 へキサクロ口ブタジエン(HCBD)〜

摘要

ポリ塩化ナフタレン(PCN)及びへキサクロロブタジェ ン(HCBD)はストックホルム条約においてPOPsとして指 定されている。現在ではこれらの化合物は製造·使用さ れていないが、過去使用されたものあるいは非意図的に 生成されたものが廃棄物最終処分場に埋め立てられた 廃棄物中に含まれている可能性があり、浸出水中の濃 度実態の把握が求められている。しかしながら浸出水中 のこれら化合物の分析法は定められておらず、浸出実 態の把握は進hでいない。これまでに演者らは、廃棄物 最終処分場の浸出水中に含まれるHCBDの分析方法 を検討し、P&T-GC/MSによる分析法を確立した。今回 は、VOC及び 1，4-ジォキサンとの同時分析について検 討し、この分析法を用いて最終処分場浸出水中の濃度 を調査したので報告する。