示差毛管上昇法による新規低GWP混合冷媒R448Aの表面張力測定

摘要

冷凍空調機器に封入される作動流体は，地球温暖化係数が高いものが多く使用されていることが問題となっている.例えばR410Aの地球温暖化係数は2800"と非常に高く，この代替となる物質の候補が多く提案されているものの，大きな方向性は定まつていない.候補物質の多くはHFO冷媒を含む混合冷媒であり，R448A(R32/R125/R1234yf/R134a/R1234ze(E)： 26/26 /2/21/7 mass%)もその一つで，HFO冷媒であるR1234yfとR1234ze(E)が含まれている.本論では，R448A (GWP_(100)=1273)及び，その成分となる冷媒の表面張力を初めて実測し，その結果とREFPROPの予測精度を比較検証する.