好気性脱窒菌の炭酸塩鉱物形成能力を利用した重金属汚染土のバイオレメディエーション

摘要

重金属汚染地を所有する企業·個人には、土壌汚染対策法によってその土地の浄化措置が求められる。一方、一般的な净化法の「掘削除去法」には、コスト·環境負荷などの観点における問題が指摘されている。このような状況から、微生物の炭酸塩鉱物（例えば、炭酸カルシウム[CaCO_3])形成能力を利用した安価で環境負荷の低いバイオレメディエーション技術の開発が進められている。ここで、微生物の脱窒反応に基づいたCaCO_3形成に関係する反応を式(1)~(2)に示す。