霞ヶ浦における貧酸素水塊の分布と酸素消費速度について

摘要

霞ヶ浦は茨城県南東部に位置しており，西浦，北浦，常陸利根川の3つの水域から成っている。霞ヶ浦の水質汚濁の要因の1つとして，夏季に貧酸素水塊が発生することによる底泥からの栄養塩溶出が考えられている。したがって，貧酸素水塊の分布や貧酸素を起こす湖内の酸素消費状況を把握することは重要である。そこで，西浦と北浦を対象に貧酸素水塊の分布を把握するとともに，酸素消費速度を検討することで，西浦と北浦の貧酸素水塊の発生状況を比較した。