洋上風力発電施設のためのジャッキアップ型作業構台の安全性評価に関する検討

摘要

現在日本では，洋上風力発電施設の導入が進められている．しかし，大水深に対応できる洋上風力発電施設のための施工船の数は不足している．そのため，大型起重機船の利用に依存しているのが現状であるが，起重機船を用いることは施工性，安全性，コスト面において課題がある．これらの課題を解決するため，既存の使用されなくなった海洋掘削リグをジャッキアップ型作業構台に改造する計画が進められている．改造により，船体に大型クレーンを搭載するとともに，大水深にも対応可能にするため，レグの長さを延長させることも検討中である．本研究の目的は，改造されたジャッキアップ型作業構台を，ジャッキアップ型海洋掘削リグの評価基準を示すISO 19905-1:2016 を基に，安全性の検討を行うことである．