RiMaDISの構築と運用および今後の展開

摘要

本報告においては，河川維持管理データベースシステム（RiMaDIS）における利用状況を整理するとともに，利用状況を踏まえたRiMaDISの今後の展開について考察を行った．以下に現時点における成果を列記する．1) RiMaDISの利用状況を分析した結果，一部に利用率が低いという課題があるものの，情報蓄積量が増加しデータベースの充実が図られていることが明らかとなった．総じて，RiMaDISが維持管理業務に組み込まれ，定着してきた状況にある．2) RiMaDISを活かした河川管理の方向性として具体事項を挙げたうえで，今後の展開として，周辺情報の新規取得，連携，活用の方法を検討することが重要な課題と位置づけた．3) 課題の解決策の具体例として，高さ情報の導入と他データベースシステムとの連携を示した．