平成21 年の宇宙基本計画において,高分解能の性能を低コストで実現する戦略的な小型地球観測衛星について,民間とのパートナーシップも想定した人工衛星の研究開発,技術実証が推進された1).以来,経済産業省のプロジェクトとして,大型衛星に劣らない機能・低コスト・短期の開発期間を実現する,小型化等による先進的宇宙システムの研究開発( ASNARO: advanced satellite with new system architecture for observation)が行われている2).また,このような地球観測衛星には,短時間かつ広範囲な観測要求が高まっており,大角度の高速かつ高精度な姿勢変更を行う技術が求められる.
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